新築一戸建て
- 家づくりサポート実例
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- house urd -段々遊々自適-
house urd -段々遊々自適-
福岡県飯塚市
- 家族構成
- ご夫婦+子供2人
- 構造規模
- 木造在来工法
- 用途
- 専用住宅
- 敷地面積
- 277.49㎡(83.94坪)
- 建築面積
- 90.7㎡(27.44坪)
- 延床面積
- 120.45㎡(36.44坪)
- 建築家・設計監理
- 人の力設計室/小林哲治+片岡佳苗
- 施工
- 株式会社 道津建築舎/道津健二
- Photograph
- harigane yousuke
- FORZAコメント
- U様の長い長い家づくりの旅路に、フォルツァが参加させて頂いたのは2016年2月のことでした。
研究熱心で、行動力に溢れるU様。
建築家面談、そして設計コンペの2段階の選考を経て選ばれた「人の力設計室」さんと一緒に、土地の検討から暮らし方の創造に至るまで肩を並べて熱く語り合われるその御姿は「建築家とクライアント」というよりは、同じ目標を目指して突き進む『盟友』さながら!
そうした熱意が実を結び、2020年夏ーついに念願の我が家を完成されました。
大地のパワーを体の底から感じられる、豊かで生き生きとしたhouse urdと、U様ご家族のこれからに乾杯! 閉じる - 建築家コメント
- ~状況や環境を活かす つくり方とくらし方~
巻物状のコンセプトシートを広げて設計者へ逆プレゼン、実施設計完了時の1/50スケールの白模型製作、これら目を見張る施主様の自発的提案からヒントを得て、私達は住宅の新しいつくり方とくらし方を模索しました。
いわば、住人が率先して手を動かす参加型の家づくりと、入居後の気づきの中で場を更新してゆく生活です。
家づくりをしていて毎回感心させられるのは、施主様家族の成長です。
最初は図面の読込みもおぼつかなかった人達も、設計で出される宿題をこなし、現場で定例会議に参加し続けた結果、引渡しの頃には堂々とした家づくりの達人になっています。
こうした成長を、私達は「施主力がついた」と呼んでいます。
house urdに関しては、施主力のポテンシャルを面談時から感じており、コンペでは施主力を伸ばすつくり方と、施主力を活かしたくらし方を意識して提案しました。
設計の打合せでは毎回、ご主人が丁寧に入れてくれたコーヒーを飲みながらはじまり、私達が出したたくさんの宿題結果を確認しつつ、補足としてたくさんの質問に回答してゆきます。
緩やかな北側傾斜地を活かしてどう形にするのか、集まる場所と独りの場所のバランスは?
隣地との距離感と視線の抜けなど、納得するまで詰めてゆきます。
毎回そんな感じなので、必然的に打合せ時間は長くなり、体力も精神力も消耗したと思います。
けれども着々と施主力はついてゆき、新居での生活も具体的にイメージできるようになり、ひいてはちゃぶ台製作に挑戦することとなりました。
ちゃぶ台が自作できるならばと工事金額の見積りでは、DIYの製作物を増やして減額調整。
工事が始まると定例会議では、監督や棟梁から道具の使い方や製作方法のアドバイスをもらい、現場で採寸しては加工場で製作。
ダイニングテーブルやロフトの梯子が完成してゆきます。
すっかりたくましくなった施主様は、竣工後も床下引出しやウッドデッキ、薪小屋、釣具の納屋を製作。
私達の想像を超えた施主力が敷地いっぱいに広がっています。
今回の風景は、竣工して1年3ヶ月後の2021年10月に撮影されました。
世界中がコロナ禍で疲弊し、マスクで街から笑顔が消えた渦中での一日ですが、写真を見ても、そんな空気は感じ取れないかもしれません。
house urdにとっての1年3ヶ月は、住宅を使い倒すべく家具や小屋が作り足され、広い空き地を庭にするべく芝や木々が生長する、生きる力にあふれた期間だったのだろうと振り返っています。
撮影が終わり、夜のデッキで焚き火に当たっていると、久しぶりにのびのびとすごしていた自分に気が付きました。
それは、施主様家族が実践してきた設計コンセプト「段々遊々自適」に、少しだけ参加できたからかもしれません。
house urdは、この場所にこの家族だからこその住宅です。
果たして、これからどう変化していくのでしょうか。
設計中に話していた物達が増えてゆくのでしょうか。
点検で伺う日が楽しみです。
そんなドラマをこれからも鑑賞しつつ、設計者として応援することができればと願っています。 閉じる
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