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新築一戸建て

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house mgt~拝借おふくろ様~

飯塚市

家族構成
夫婦+子3人
構造規模
木造在来工法
用途
専用住宅
敷地面積
113.09㎡(34.21坪)
建築面積
50.23㎡(15.19坪)
延床面積
99.91㎡(30.22坪)
建築家・設計監理
人の力設計室/小林哲治+片岡佳苗
施工
株式会社 中村建設
Photograph
harigane yousuke
FORZAコメント
お子様たちの「おままごとセット」や「ちゃぶ台」が設えられた、土間玄関。

朝日が柔らかく差し込んだこちらの玄関ホールを見たときに
「なんて優しさに溢れたお住まいなのだろう」と、つい目元が緩んだことを覚えています。

M様ご家族とフォルツァの出会いは、2019年の3月。
飯塚にあるダイドー不動産様のご紹介により、縁あってフォルツァにお申込み頂きました。

それから3組の建築家による設計コンペを経て、人の力設計室さんとのお打合せがスタート。
ヒトチカさんお馴染みの「巻物」を片手に、ああでもないこうでもないと、楽しい設計計画は今思えばあっという間に過ぎていきましたね。

house mgtは 単なる住宅の枠組みを超えた、優しい〖お約束ごと〗の様だなと感じます。
「隣にいるから、いつでも頼ってね。そしていつか私が困った時には、どうかお願いね。」
そんな優しい、日本の「お互いさま」の真心が、自然とこのお住まいのあるべきカタチを決めていったのかもしれませんね。
そして、そのお約束のちょうど”結び目”にあたるのが、玄関ホールにあふれるお子様の笑い声や気配、またそこに日々ともる「灯り」であったりするのでは・・・^^

木の様々な性質に応じて工夫を凝らし「住み始めてからも、永く快適に使って頂けるように」と、懇切丁寧に・真心こめて施工をしてくださった大工さん・棟梁さんにも、つくづく頭が上がりません。

こうした皆様の優しい気持ちというものが、M様ご家族の今日をつくっているのですね。
ご協力・ご尽力くださった皆様に、心からの感謝を申し上げます。 閉じる
建築家コメント
〖補い合える新しい二世帯住宅の形〗
設計という仕事柄もあって、これまで多くの住宅を訪問してきました。その中でも古い住宅に散見される、ある風景が記憶に残っています。
それは使い手を失い、物置と化した2階の子供部屋たち。 私自身が実家を離れて暮らす身だからでしょうか、暗くカーテンが閉められた、静寂の風景に心が痛みます。

住宅という建築はその性質ゆえに、家族が最も多い時期に合わせて大きく成長します。
特に昭和期の住宅は多世帯同居が一般的だったため、隠居部屋や子供部屋など、プライバシーを確保するための個室が付け足されてきました。住人が増える度の増築から、活気ある風景が想像できます。
しかし、そこから住人が減少へ転じても、減築される展開はほとんどありません。
結果として、空き部屋には思い出の荷物が積まれていきます。そして、大きさを持て余した住宅は、最後に住み手を失って解体される運命となります。
この寂しい住宅の変遷を改善できる方法はないだろうか。
視点を変えれば、この現象からヒントをもらうことで、新しい住宅のつくり方が見えてくるのではないだろうか。

2019年5月、私たちは初めてhouse mgtの現地調査へ伺いました。敷地は周辺と比べると狭小であるものの、ご主人の実家に隣接している珍しい条件付きでした。
すると・・・実家の庭でお母様が作業をしているではありませんか!これ幸いとばかりにご挨拶をして、じっくりとお話を聞くことができました。
明るく元気なお母様との話ははずみます。気づけば流れでリビングへ上げてもらい、お茶までご馳走になっていました。この幸運な訪問から得られた気付きは多く、お陰様で上述の懸念への回答と、house mgtのコンセプトにつなげることができました。

それは、仲の良い家族関係を維持できるアイデアと、狭めな敷地でも広々と暮らせるアイデア、そして世代を渡って住み継ぐアイデア。
これらを掛け合わせた一石三鳥な暮し方の提案です。

ポイントは「足りているものはつくらない」こと。
例えば、実家の2階には元子供部屋があります。
当時は施主様家族が住んでいましたが、いずれは空き部屋となる可能性が高いと考えられます。
そこで新居には子供部屋をつくらずに、将来は実家の2階に子供部屋を借りる計画としました。
個室をつくらないことで建設コストは抑えられ、その分LDKを広く充実させることができます。
他にも郵便受けや表札も設けていません。アプローチも小さなステップがあるだけで、実家のポーチのほうが広々としています。これらも新居で共用させていただきます。少し不便につくり、お互いを頼りにすることで人間の仲は深まります。
私たちはこれを、「不便コミュニケーション」と呼んで、デザインの根幹に据えています。
そして更に数十年後、実家と新居を上手に住み継ぐ世代交代を目指します。家族の人数や暮し方が変化しても、2つの住宅の要素を余すところなく使いこなすことで、多様なライフスタイルが見えてきます。
「拝借おふくろ様」というコンセプトワードには、そんな暮し方の意義が込められています。

新居が完成して、お母様は実家で一人暮らしとなりましたが、撮影から垣間見る生活の実像は、想像を越えた団欒ぶりでした。
「house mgt×実家」のような最小限の建築で、持ちつ持たれつ住み継いでゆくあり方に、新しい二世帯住宅の可能性を感じます。 閉じる

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