今日は、住まいづくりのなかでも感覚を掴むのが難しく、けれども非常に大切な
「寸法」についてお話させてください。
例えば、設計打合せのなかで
「キッチンの長さは2メートル」
「リビングの奥行きは4メートル」と聞いても、実際どのくらいなのか・・・
図面の数字だけでは、イマイチぴんと来ない。
実際にカタチにならなくてはイメージが湧きにくい、という方がほとんどでは無いでしょうか。
実は、これはもう、裏技と言っても良いレベルなのですが・・・
【メジャーがない時でも、簡単に寸法を測れる方法】を
本日は特別に5つ🖐ご紹介いたします✨
楽しみながら、そしてもし宜しければ是非とも!
ご家族皆さまで取り組まれてみてくださいね👏
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【ワークその①】”A4の何か”を使ってみよう!
世の中には様々な規格の用紙がございますが、そのなかでも一番馴染み深いものは?といえば、やはり【A4サイズ】のものではないでしょうか。
ノート、ファイル、コピー用紙、学校からのお便り、封筒…etc
どのご家庭でも、比較的かんたんにご用意いただけるかと思います。
さてさて。
それでは、こちらの(コーヒーの輪染みがちょっぴり恥ずかし気な)A4メモパッドの寸法を測ってみましょう。
タテ:29.7cm ヨコ:21cm
正確な寸法は細かすぎて覚えにくいので、
タテ(長い方)がおよそ30センチ、
ヨコ(短い方)がおよそ20センチ、と覚えると良いでしょう。
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●ここで、今日のいちばん大切なポイント●
このワークは「寸法をお手軽に測るため」というよりも、
「だいたい」で大丈夫なので、感覚で何となく寸法が読める様になること
もっと欲を言うならば
”将来の暮らし規格”を、日常の中で体験してもらうことを主な目的としております。
例えば 日々のデスクワークの合間にでも、ふと
「このノートをタテに2冊並べると約60cmか、あ~だいたい今計画しているキッチンの奥行きくらいだな~、でもあまり頻繁には料理しないし、こんなにあっても、ちょっと大きすぎるかな?もしかして私の場合、奥行きはもう5cmくらい狭くても良いのかもしれない…」などなど
大切な気づきの”きっかけ”が、ひとつでも多く生まれること。
これが、このワークでいちばん大切なことなのです。
家づくりのヒントを【普段の生活の中で】見つけることって本当に大切なのですが、なかなかどうしたら良いのか分からない…という方は多いです。
ですから今日のワークは、住まい計画を進めるなかで
毎日繰り返すことのできる「プチ習慣」のようなもの、と考えていただけますと幸いです👏
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さて、大切なポイントをお伝えできたところで、2つ目のワークに移りましょう!
【ワークその②】自分の「手のサイズ」を知ろう!
これも、非常に簡単な方法です!おすすめです。
まず、手を「もしもし」または「アロハ」の形にしてみてください。
ちょうど、こんな感じです↑
あまり馴染みの無いスタイルなので、ちょっと指がつらいかもしれませんが、出来ましたら、小指の先~親指の先を測ってみてください。
私は16センチでした!
(案の定、指がつりかけました…皆さまお気をつけて…)
このサイズは、成人であれば基本的に変わることは有りません。
これを知っておくだけで、例えば食器棚の高さとか、色々なものを簡単に測ることができるので便利ですよ✨
(この棚の内寸※はだいたい14~15センチくらいかな~)
※内寸=モノの内面を測った寸法の事
【ワークその③】”距離”を測ろう!
ワーク①と②では、比較的「小さな寸法」のヒントをお伝えしてきました。
使いどころは色々有るのですが、
これでは「リビングの広さ」「デッキの奥行き」など
大きなスパンのもの(=距離)はちょっと、測りにくいですよね。
ところで皆さん、ご自分の「身長」はご存知ですか?
最近測っていなくても、おおまかには知っている方がほとんどでは無いでしょうか。
ここで良ければ一度、画面から離れて
両手を横いっぱいに伸ばしてみてください。
こんな感じで…(撮影by社長)
実は、このぐいーっと一直線に伸ばした
右手の先端から左手の先端までが、身長とほぼ同じ長さです!
とっても簡単ですよね👏✨
(私の場合は身長164.5cmで、手の端から端までは約167cmでした。本当にほぼ同じ!)
これも覚えておけば、図面に書いてある部屋の広さとかを、
体を使った「感覚」で理解する事ができるので、かなり便利です。
さらに応用の技もありまして、例えば肩幅なんかは身長の4分の1で計算できます。
両腕の長さは(基本的には)左右ともにほぼ同じですから
私の場合は腕一本がおよそ62cm、
右肩~左手の先(左肩~右手の先)の先まではおよそ100cm、という計算になります。
この寸法を覚えておけば、例えば廊下の幅などの感覚を簡単につかむことが出来ます。
これ、めちゃくちゃ使えます。オススメです✨
【ワークその④】「高さ」を測ろう!
これまで、どちらかというと”水平方向”の寸法感覚を掴むポイントをお伝えしてきました。
ただ、当たり前の事になってしまうのですが、住まいは平面ではなく「立体」です。
高さの感覚も、かなり重要なポイントです。
もし、家の中の様々なものの高さが住まい手と合わないと、腰や背中を痛めてしまったり
最悪の場合、重大な事故に繋がりかねません。
安全で快適な暮らしを手に入れるためにも、まずは是非
「腰の高さ」を測ってみてください。
骨盤の上の一番出っ張っているところから下を測ってみてくださいね。
ここの高さを知れば、例えばキッチンの作業台や、洗面台の適切な高さをイメージすることができます。
キッチンについて
一般的なメーカーさんの場合、高さが【80cm・85cm・90cm・95cm】の4段階(JIS規格)で決まっていることがほとんどですが、
【オーダーキッチン】や【造作キッチン】などでは、専門のキッチンプランナーさんや設計士と一緒に、建主様にとってベストな使い勝手を検討することができるので、オススメですよ👏
スリッパを履いて作業するか・キッチンマットを敷くかどうか等によっても適切な高さが変わってくるので、今の状態や、ご自分が一番使いやすい状態をイメージされながら、打合せをされてみてください✨
●フォルツァで日頃お世話になっている、オーダーメイドのキッチン屋さんを一部ご紹介致します👏(カナ順)
【プランナーズジャパン】さん
HP→https://www.planners-gallery.com/
instagram→https://www.instagram.com/planners_japan/
【プロノ】さん
instagram→https://www.instagram.com/prono_kitchen/
【リブレ】さん
instagram→https://www.instagram.com/librekitchen/
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●ミニミニ豆知識●
既製ドアのノブ(取手)中心高さは、だいたいが床から90cm~1mくらいの高さにあります。
(図面は基本的にmm単位で表記するので”900”とか”1000”と書いてあるかもしれません)
※1cm=10mm/1m=1000mm
これは日本人の平均身長から割り出された
「手をおろして自然にドアノブを掴むことが出来る適正な高さ」です。
特別に身長が高い方や低い方は、必要に応じてドアノブの高さを変えても良いかもしれませんね。
ちなみに、和室やふすまの引き手の高さ規格はもう少し低くて、およそ70cm。
和室は昔から床座で生活する空間なので、正座で下から手を伸ばしてサッと開けられるように、この高さになったのですね。
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さてさて、最後は・・
【ワークその⑤】とにかく普段から、色々なものを測りまくってみよう!
すみません…!
最後は裏ワザというより、習慣についてのお話なのですが・・・
例えば、日常手にするスマートフォン。
それから今のお住まいのドア幅やお勤め先の駐車場の広さ、天井の高さに階段の踏み幅などなど
とにかく身近なものたちを、気がついた時にどんどん測ってみてください。
すでに建築家との家づくりを経験されている皆さまはご存知かもしれませんが、もちろん、図面と寸法の数字だけを見つめながら設計を進める・・なんてことはございません。
実際にメジャーを持って、ぐるぐる歩き回りながら密に打合せをして、建主様が一番「ちょうど良い」と感じるバランスを探りながら、家づくりを進めて参ります。
本当に丁寧に打合せをするのですが、いざ打合せの場面で寸法の話を持ち出しても、その場ではなかなか…今ひとつピンと来ない、と言われる建主様がほとんどです。
大切なことは、打合せの場ではなく
日常生活の中で一番しっくり来る”ベストスポット”を、
建主様ご自身の感覚で探り当てていただくことにあるかと思います。
こうした寸法の話も、難しく考えるのではなくて
まずは感覚的に楽しみながら取り組まれてみて
実は日常のなかでこれに困っているなとか、
次の住まいではこうしたいなとか
取り組まれる中でお気付きになったことを、何となくでも
「要望」として、建築家に細かく共有してみるのが良いと思います☺
もしかしたら、それは寸法ではなく「形」で解決することかもしれませんし、「動線」の問題だったりするかもしれません。
是非とも、ご自分の感覚を信じてあげて
「自分にとってベストな住まい」を、自由な気持ちで想像していただけたら…と思います👏
私たちフォルツァは【建築家との家づくり】を
初めから終わりまで、そして竣工後のアフターケアに至るまで
一括でサポートする会社です。
「時間と手間はかかるが、出来た家にはとても満足。」
そんなお声をいただきながら、有難いことに
2022年8月24日、ここ六本松で【創業24年目】を迎えました。
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ーイタリア語で”頑張れ!”という意味をもつこの言葉を、社名にしました。
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