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家づくりが”上手くいかなく”なる原因って、何だろう?

2021.04.05

家づくりレポート

【進行中】筑紫野市ーA様邸

長袖よりも半袖のほうが心地よい、4月としては記録的暖かさとなったこの日。

手持ち無沙汰になったジャケットを抱えて、向かう先は筑紫野市です。

 

以前フォルツァで、建築家との家づくりをされたお客様が

今度は思い切って「建て替え」をされたいとの事で、その打ち合わせにやってきました٩꒰。•◡•。꒱۶

「建て替え?前にフォルツァで建ててからまだ20年ほどしか経っていないのに、何かまずいことでもあったんだろうか…

まだまだ素人な私は、とてもとても心配になりながらお客様のところへ。

 

不安な道中、青木(※弊社代表)におそるおそる話を聞いてみたところ、

今回の打ち合わせには前回担当だった建築家さんも参加されるとのこと。

 

よっぽど今の家が気に入っていないなら、わざわざもう一回、同じ人に頼まないはずです!

それか、よっぽど直接言いたいクレームがあるのでしょうか…。

わからない、わからない。

これはもう、失礼を覚悟でお客さまに今のお気持ちを聞くしか有りません。

 

決死の面持ち(私だけ)で向かった、打ち合わせ室。

メンツが揃い、まず始まったのは設計士さんによる「プラン提案」でした。

 

あれれ??これは、かなりお話が進んでいるような…?

しかも、かなり和気あいあいと話が弾んでいるような…??(・_・;)

 

想定していた雰囲気とはまるで違う、和やかなムードに多少面食らいつつ

思い切ってお話を聞いてみました。

(だって、建て替えをしたいならそれなりの目的があるはずですから…!)

「え?建て替えたい理由??なんてこと無いですよ!

前回建てたときには金銭面などいろいろな理由で”地下室”を諦めたんですが、

あれから状況も変わって。今ならローンとかもまだ行けるし、

もう一回、地下室のある家づくりにチャレンジしてみよう!と。

しかしですね、今住んでいる土地は絶対に離れたくなくて。

だから、増築とかも検討したんですが、今ある家は気に入ってますし

それならもう一度同じ人に頼んで、もう一度1から”地下室のあるかっこいい家”を

作ってもらったほうが安心だし、合理的だなって。

それに、”まだ20年”とよく言われるのですが、自分的には”もう20年”といった感覚ですからねぇ…」

なるほど…!!ようやく、話の流れが見えてきました。

 

そして私は正直、このお客様のお話を聞いて深く感銘を受けるとともに、

なぜ我々が「家を”買う”」ではなく「家を”つくる”」と言うのか。

その意味がストンと深いところで理解できたような気持ちになりました。

 

「家づくりは、一生に一度のもの」

これは、たしかにほとんどの人にとってはそうかもしれないのですが、

別に一生のうちに一人当たり一回しか家をつくっちゃいけないなんて

そんなルールはありません。

 

何度でも、どんな形でも、何歳になっても、

「自分にしか見えない夢を持ち続けること」そして「それを形にする努力を惜しまないこと」

 

ここに、「家を買うこと」と「家をつくること」の明確な違いがあるように、私は感じました。

 

フォルツァで作る家は、本当に十人十色です。

何百件と手掛けてきたなかで、”同じ”どころか”似ている”家すら一つも有りません。

 

その理由は実はとってもシンプルで、

『誰もがそれぞれ、その人にしか見ることの出来ないオリジナルの「夢」を持っているから』

そこに尽きると思うのです。

 

 

ちなみにこれは、私が常々肝に銘じていて、

それでいて今回「まだまだ至らないな」と反省したところなのですが…

 

相手と正面から向き合うとき、「自分は今、しっかりと相手の立場に立って考えているぞ!」と

あまり思わないほうが良いです。

 

どんなに入念にヒアリングしても、声色や顔色を伺っても、

相手の目線の動きをたどったり、細かい手先の動きに注意を払っても、

「完全に相手の立場に立って物事を考える」

そんな事、出来ると思わないほうが良いのです。

 

そりゃあ、ある程度なら出来るかもしれません。

 

でも、家づくりはその人の「夢」、もっと言うと「その人そのもの」を形取る行為です。

「相手の立場に立って、ここまで考えているぞ!」と

自信満々で向き合ってしまうと、どこかで絶対、何らかの齟齬が起きます。

 

なぜなら、そうしているうち知らず知らずの間に

「相手はこう思っているだろうな」

「こうして欲しいだろうな」

という勝手な先入観による思い込み・判断が生まれてしまうためです。

 

お施主様も、家づくりの専門家なんだから建築家さんは自分のこと全部わかってくれるはず!

と、思いたい気持ちがやっぱりどこかにあると思うんです。

 

でも、実はそれもちょっとまずい行為なんです。

それでは、お互い平行線のまま交わらないところが、必ずどこかに出てきてしまう。

 

今回私が「建て替えたいということは、前の家はあんまり気に入らなかったのかな」と思ったのも、

サポートする立場としてお客様の気持ちを汲み取ろうとした結果の考えだったのですが

それは実は大きな間違いで、お客様にはお客様の「夢」や「物語」がそこに確かにあったのです。

それを見過ごしたまま、先入観を持ったままお話なんて、そんな事は出来ませんよね。

 

 

ここでようやく、このブログのポイントをお伝えできるのですが…

 

私が今回のお打ち合わせで「あっ、良いな」と感じたのは

お施主様と建築家さんが、

お互い「自分はこう思う!」をしっかりと【言葉で】伝えられているところでした。

 

「これがかっこいいと思います!」

「確かにかっこいいですね!でも、ここは家事動線的に不便なんじゃないの~?!」

 

こんな感じで、お互いが自分の意見をどんどん伝え、それを受け止めることが出来ている。

そしてそのために必要不可欠な「信頼関係」が、しっかりと構築されている。

 

「あぁ、お客さんはこういうのが良いと思ってるんだろうな」

「何となくだけど、建築家さんなら分かってくれるよね」

そんな曖昧で意味の無い、”独りよがりの読み合い”が一切無いのです。

 

きっと前回の家づくりの際にも、地下室のことはたくさん話し合われたのでしょう。

その上で、納得した状態で今がある。

 

そして今。

新たな「夢」に向かって、もう一度手を取り合って立ち上がろうとしている。

 

まさに、これが【チーム】と言わずしてなんと呼ぶのでしょう。

 

家はひとりでも買えますが、

家づくりはひとりでは出来ません。

 

色々な住まいづくりの形がある今こそ、

その事実をしっかりと見据えていかなくてはならない…と、私はそう、強く感じるのです(*˘︶˘*)

 

 

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