前回、コンペ説明会の様子をお届けした、飯塚市のE様ご家族。
説明会から一か月後、フォルツァで建築家コンペを開催しました。
敷地の中にガケがあるため、建物の配置や構成に工夫が求められました。
平屋のような暮らしをしたい、というE様の希望が叶えられるかどうかも見どころでした。
一人目はトルム建築計画事務所・戸高さん。
大屋根がかかった変形L字型の平屋の案で、敷地の一番低いところに建物を配置していました。
片流れの屋根で、天井の高さの違いをそのまま活かしたハイサイドライトが特徴的です。
暮らしの動線についても家族が集まる場所と個室とで分かれており、使いやすそうな印象でした。
二人目は鳥栖市に事務所を構えるclassの新田さん。
予想外の高床式です。新田さんの大胆な提案におお~っと一同、感嘆の声!
崖地の扱い方や造成、室内のイメージの説明では、CGを使って詳しく説明をしてくれました。
(写真には写っていませんが)リビングから外へ向けて広いウッドデッキがあり、室内を広く見せる効果もあるようです。
最後は、福島建築設の福島さん。女性目線の提案に期待です。
福島さんの案では、敷地の真ん中の高さに住まいの中心があり、子供部屋は
あえてちょっとそこから上がった部分に配置されていました。
景色の取り込み方、子供たちの成長に合わせた暮らしの変化まで考えられており、
細やかな配慮がある提案だと思いました。
なかなか見ない崖のある敷地だったので、今回のコンペこそ、どんな案が出てくるのかワクワクしました。
建て主さまの要望をどこまで・どんなふうに取り入れるか、はもちろん、今回は崖部分の工事にかかる費用感も大事なところです。
さて、それからしばらく経って、E様から選考結果の連絡がありました。
一体、どの建築家さんに決定したのでしょうか。
その話題はまだ次回、ご紹介したいと思います。。。