今回は土地探しから約4年の長い期間を費やされ、2014年4月に竣工したS様の家づくりストーリーをお届けします。S様ご夫婦はコンペコースで建築家を決められました。
家づくりの思い出を聞かせてください。「家づくりを始めよう」と思われたきっかけはどんなことだったのでしょうか?
もともと住んでいたマンションは、今度新築した住まいのすぐ近所。子供たちの学区を変えたくなくて、そのマンションの近辺で戸建ての家がほしいなと思ったのがスタートですね。
そうなんですね。子供さんがいらっしゃるご家庭はS様のようなお考えの方がとても多いですね。ところでフォルツァのことは何でお知りになったのですか?
ネットで“福岡 家づくり”などで情報収集をしていたところ、たまたま発見しました。場所も近かったので、すぐに連絡を取って無料相談へ行きました。
相談ではフォルツァの家づくりサポートのシステムから家づくりのこと、資金のこと、本当に色々な情報を聞けて安心しましたね。
短い間に2度相談に来てくださってサポートお申込みになったのが2010年6月でした。土地探しから一緒に始めましたね。
休日になるたびに自転車で出かけては、空き地や空き家らしいところを見つけてフォルツァに連絡して調べてもらうということの繰り返し。近所にある地元の不動産屋へ訪れて直に相談したりもしましたね。今の土地に決まるまで結構探しました。
最終的に今の住まいがある場所の土地に決まったのが2012年の秋。家づくりサポートを申し込まれてから2年半ちかくもかかったんですね!
ようやく土地が決まって、つぎは建築家選びです。建築家コンペを行われましたが、候補の方3名をどうやって選んだのでしょうか?
僕たちの家を設計してくれる建築家を選ぶにあたって、コンペの前にフォルツァさんに伝えた要望はベテランの方、そして僕たちと年が近い方、最後に好きな作風の方に、ということでした。
当初からコンクリート造の住宅をご希望されていましたね。それでコンペの結果・・・
僕たちの希望と、限られた予算の中、ローコストの住宅という提案で未完成なRC造3階建てというプランにときめき、高田宏明さん(高田宏明アトリエ)にお願いすることに決めました。
お話した感じも僕たちの意見を聞いてくれて組み立ててくれそうに思いました。提案プランも丁寧でよかったですね。
設計の打ち合わせは順調でしたか?
打ち合わせではプランをたくさん作って検討してくれましたし、打ち合わせが終わった後は細かい議事録をいただいていましたので、安心して進められましたよ。
ほとんどフォルツァで打ち合わせを行いましたから、よく青木社長が高田さんの意見の補足をしてくれたり、またアドバイスをくれたりしたのも助かりました。
気になる資金のことも、フォルツァの資金計画書や支払計画表などを使って支出を細やかにチェックできました。でも、お金の出入りは最後まで見えなかったですね。
2012年の年末に設計契約を交わされて工事請負契約を交わされたのが翌年の9月でしたね。工事中のエピソードを教えてください。
地鎮祭で「鍬入れの儀」ってありますけど、あのときの掛け声、普段はもの静かな設計の高田さんや工務店の社長さんの声がやたら大きくて立派で、あんなだったら自分ももっと大きな声出したのに!…って今は思いますね(笑)
注:地鎮祭の「鍬入れの儀」では 施主、設計者、施工者が各々「エイ!エイ!エイ!」と大きな声で動作をする場面があります
工事中は、自宅と現場が近かったので毎日見に行っていました。建築家が書いた図面が、現場監督の意見も入ったりして、やりとりを重ねながら建物のボリュームがぐっと立ち上がってくるのは流石にプロの仕事だなと思って見ていましたね。
竣工写真が本当にかっこよくて、存在感のある住宅だなと思いました。でも、コンクリート打ち放しの住宅は勇気ある選択だったと思います。
高田さんの事務所とご自宅が、コンクリート打ち放しだったので、コンペの後(まだ決めていない時)に見学させてもらえたことが大きかったです。コンペ案の中には、高田さんの事務所内の仕様と共通する個所が多くあったので、よりイメージが具体的になったのです。
ひと夏越しましたが、冷夏だったこともありますが、さほど難なくしのげましたし、子供たちも気に入っています。最初は「え~っ、コンクリートの家ぇ?」とか言ってたんですけどネ…あまのじゃくだから(笑)これからの冬のほうが過酷だと聞いているので、ちょっとドキドキしています!
S様の希望と建築家と工務店の力が合わさって出来た、本当にオリジナルの家ですよね。私たちもS様の家づくりのサポートが出来て良かったです。最後にこれから家をつくる方へ一言お願いします。
予算面では多少厳しさもありましたが、すべてが意味のあるお金の使い方ができたととても満足しています。予算や好み、自分や家族の要望のなかで、本当にひとつひとつを選択していくところが建築家と家をつくる面白さだと思いますよ。家づくりを楽しむことが大事です。
おっしゃる通りだと思います。今日はどうもありがとうございました。