2013年6月に竣工したT様邸「木と漆喰の家」。1年点検でお伺いしたこの日、T様ご夫妻に家づくりを振り返っていただきました。
お引渡しは2013年6月でしたね。早いものでもう1年です。今回1年点検でお伺いしたのですが、不具合箇所がほとんどなくきれいに住んでいらっしゃるのに感動しました。
理想通りの家ができて、「あーすれば良かった・・・。」という事がひとつも無いですね。
主人がいつも言ってるんですよ。「嫌なところがひとつも無いなぁ。」って。
設計段階で十分練っていただいたので。
結構、時間がかかりましたね。
そもそもフォルツァを知ったきっかけというのは何だったのですか?
雑誌「土地探しから始める理想の家づくり(別冊 美しい部屋 2010年7月発行 ㈱主婦と生活社)」でしたね。最初は工務店さんとか住宅展示場をいろいろ回ってました。その頃は設計士さんにお願いしようなんて夢にも思わなかった。ただ、どこの工務店さんに頼めばいいのかもわかりませんでした。そんな時、本屋さんで見つけたのがフォルツァさんが載ってる雑誌で、「土地探しからやってくれるところがあるんだ・・・。」と。それでお電話させてもらったのが最初ですね。
そうだったのですか。
最初から“木”を使った家が希望でした。ある工務店さんとお話ししていたのですが、そこが造られた家はどの家を見ても造りが同じなんですよね。せいぜいちょっとした違いがあるくらいで、「どこも同じでおもしろくないなぁ。」って。その工務店さんから「こういう造りがいいんですよ。」と言われたのですが・・・。私達が家づくりについて何も知らなかったらそこで建てたかもしれませんね。
結構、いろんなところ見てまわったね。
その頃はハウスメーカーよりは工務店さんの方がいいなと思ってましたね。
それはなぜですか?
ハウスメーカーは「決まりきった規格的な家しかないんじゃないか?」という気がしていたので。それに比べると工務店さんの建てる方が融通がきくのかなぁと。でも、その工務店さんが建てた家はどれも大して変わらなかった。そうこうしているうちに飽きてきてね(笑。そんな時、雑誌でフォルツァさんを見つけて「設計士さんだったらどんな家になるんだろう。」って。
まだまだ、「家づくりを設計士さんに頼む。」という発想はないですね。
そうですね。設計士さんに頼むにしても、どこに頼んでいいかわからない。
「こういう家にしよう。」という家づくりの方向性はご夫婦で共通していましたか?
いや、ほとんど私が強制的に・・・。
(笑
ほとんど主人の“思い”です。(笑
フォルツァがサポートする家づくりはどうでしたか?
最初お話しを聞いたときはよくわからなかったです(笑。だいたい一般的にはハウスメーカーか工務店で家を建てるでしょう?まわりの人から「ハウスメーカーがいいよ。メンテナンスもしっかりしているから。」と言われたけど、ハウスメーカーの家は気に入らなかったですね。
お友達の家に伺ってもだいたいがハウスメーカーの家でしょう。だから家を建てるのはそういうものだと思っていました。それがフォルツァさんとお話ししたり、いろんな雑誌を見るうちに、「こういう素晴らしい家が建つんだ!」って教えられましたね。
当初はフォルツァさんにお願いしようか、工務店にお願いしようか迷っていたのですが、たまたまフォルツァさんの“公開コンペ”を見る機会があって、その時に設計士さん達のプレゼンを見て、「あー、ここまで“家づくり”に対して、“設計”に対して真剣に考えてくれるんだなぁ。」と感動しましたね。そこでフォルツァさんにお願いしようと決めましたね。その後、設計士さんを決めるのに3名の方にコンペをしてもらいました。
コンペはいかがでした?
皆さん各々にいい提案をしていただきました。やはり工務店がつくる家とは違うなぁと思いましたね。自分達のイメージを形にしてくれるというのは良かったですね。
本当にそうでしたね。
陶山さんはじめ、皆さんの提案が良かったので、すごく迷いました。でも、だからこそよく考えましたね。
ご夫妻の友人はここに来られました?
ええ。でも、皆さん“建築家に設計を頼む”という事自体を知らなくて、びっくりしてましたね。「どうやって調べたの?」って。
皆この家を見たら驚いてたね。
すでに家を建てられたあるご主人は「こういう家がよかったんだ、本当は・・・。」っておっしゃってましたね。
ハウスメーカーが建てる家しか知らなかったらそう思うだろうね。
家づくりは“どこがベストか”って無いと思うんですよね。その方に合ってるかどうかが大事なのだと思いますね。ただ、建てた後に後悔するのは私たちからすれば残念ですね。フォルツァのような家づくりがあるというのを知ってもらった上で判断してハウスメーカーを選ばれるのならいいですけど、知らなくて後から後悔するというのは家づくりに携わる者として悲しいですね。
フォルツァの家づくりを知ってもらったらもっといいのにですね。
主人とも話したんですよ。「皆知らないから何か宣伝する方法ないかしら。もったいないわ。」って。
ありがとうございます(笑。ところで陶山さんとの設計打合せはどうでした?
1週間に1回程度の打合せで、ひとつひとつが決まっていくという感じでしたね。陶山さんとの設計打合せ期間が、自分の家を細かいところまでじっくり考える時間でしたね。
私も打合せするたびに「あー、こういうのをイメージしてらっしゃるんだなぁ。」と少しづづお施主さんの事がわかってくるんですね。瓦ひとつとっても、「こういう物を選ばれるんだ・・・。」というふうにですね。だからどうしても設計に時間はかかりますね。
その時間は必要でした。満足する時間だったし、楽しい時間でしたね。
打合せのたびに陶山さんの図面が増えていくじゃないですか。それを毎回眺めて、考えて、いろいろと想像してましたね。
フォルツァを訪ねてくださったお客さまに「設計は約半年ほどかかります。」とご説明すると、「そんなにかかるんですか!」とよく言われますね。きっとハウスメーカーと比べられていると思うのですけど、ハウスメーカーだと数ヶ月で建ちますからね。
ハウスメーカーの家はすでに設計が終わった物なんですよね。いくつもの住宅のパターンがあって、それを土地に当てはめていくだけなんですね。あとは外装や内装の色を決めたり、コンセントの位置を確認するくらい。
あー、そうなんですね。
設計の手間をかけないということですね。
私たち設計士は打合せでひとつひとつ決めていくので、結局この最終の平面図を1枚仕上げるのに数ヶ月はかかってるんですよね。
家が出来上がってから、「陶山さんが打合せで言っていた通りだったね。」という事がよくあったですね。
そうそう。
ウソは無かった。
(笑
フォルツァに頼んで良かったと思われる点はありますか?
家を建てる事について“背中を押してくれる”というところですかね。土地を購入するときもフォルツァさんが「ここは良いですよ。」とアドバイスしてくれたし、その次には設計士さんを選ぶのも手伝ってもらって。家を建てるいろいろな段取りをしてくれたのはありがたかったですね。
いろいろと“手ほどき”してくださったのがありがたかったですね。安心でした。
これから家を建てられる方へアドバイスなどあれば。
「設計士さんに頼むのがいいよ!設計士さんの方がいい家建てられるよ。」ということですね。(笑