昨年の春、ついに完成したY様邸。
念願の「生きた自然と暮らす家」が出来上がるまで、山あり谷あり・波乱万丈の家づくりについて真剣にお話を伺って参りました。
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Photograph:Yousuke Harigane
中に入ると改めて、本当に素敵なお家ですね!
建てられてから一年が経過しましたが、住み心地はいかがですか?
とても良いですよ!遠方からも、足を運びたいと言ってくれる人が多くて。
子供たちも家が大好きみたいで、毎日楽しく過ごしてくれています。
そう言って頂けて、本当に良かったです!
それでは早速、インタビューに入らせて頂くのですが…
Y様がフォルツァで家づくりを始められたのは、2016年のことでしたよね。
まず最初に、家を建てようと思ったきっかけを教えて下さい!
実はもともと、建て売りの一軒家に住んでおりまして。
緑地も整備されていてとても綺麗なところだったのですが、家に帰るときに外から見るとどの家も同じに見えてしまうんですよね。それが何だか寂しいな、と。
高断熱・高気密が売りの住宅だったのですが、逆に外の声が全く聞こえないし、風も通らない。自然の光もなかなか入らない。これではマンションと大差ないな、と思いましたね。
人工的な、まるで箱に詰められたかのような感覚からとにかく抜け出したくて、まずは大好きな「山」と一体になれるような理想の土地を探し始めました。
仕事の合間を縫って、少しでも時間があればしょっちゅう車を走らせて土地を見に行ってましたね。その土地探しにかけた時間、実に3年間!
3年間!それは頑張りましたね…!
迷う部分も多々あったかと思いますが、今の土地に決められた理由は?
「自然を感じる場所」とひと口に言っても、本当にいろいろありまして。
同じくらいのレベルの田舎でも、地域によって学校の規模や生活環境が全く異なっていたりと、特にうちは小さな子供がいるので考えるべき点は沢山ありましたね。
そんな中で今の土地に行き着いて、初めて「ここで生活するんだ!」というイメージがワッと湧いてきたんです。近くの学校もいい感じでしたし、じゃあここにしようか、と。
土地探しに結構な年月をかけましたが、見つかってからはすぐでしたね。

Photograph:Yousuke Harigane
最後まで妥協せず探した甲斐がありましたね!本当に素晴らしいです!
お次はいよいよ家づくりへと話が進んでいくわけですが…。
うちもまずは、ハウスメーカーの門をたたきましたよ。
ただ、家族構成が夫婦+子二人+夫婦双方の母親、と比較的レアなケースだった事もあり、どのメーカーさんもあんまりピンと来なかったんですよね。それにモデルルーム自体が素敵でも、その通りに注文しようとするとオプションで金額がドーンと膨れ上がってしまうこともあらかじめ知っていたので…「それならもういっそのこと、直に建築家に頼もうか」という風に方向性が固まっていきましたね。
そうだったんですね!ご自身で大変良く調べられたのだなと、ただただ感服するばかりです…!
そこから直接設計士さんに頼まれたりしなかったのは、やっぱり何か理由があったのでしょうか?
だって、怖いじゃないですか!(笑)
知り合いならまだしも、いきなり見ず知らずの設計士さんのところに話を持ち込むのはやっぱり少し抵抗があったんですよね。どうしても、敷居が高い。
それに一度設計事務所に足を運ぶと、そこでどんどん話の方向性が決まっていってしまって、こちら側の選択肢が狭まってしまいそうじゃないですか。そうした心配もあって、自分たちから直接…というのは出来ませんでしたね。

Photograph:Yousuke Harigane
その心配なお気持ち、よく分かります!
ではY様の場合、フォルツァのようなサポート会社に頼むのはある意味必然の流れだったと…?
はい、フォルツァさんのことは前からホームページを見たりしていたので何となく知っていて。
でも、初めのうちはフォルツァさんに頼むのは自分たちの中ですごく贅沢なプランだったんですよ!(笑)
ただ、相談会で青木さんから色々な設計士さんのポートフォリオを見せてもらって、誰に頼むのか事前にじっくりと考える時間をもらえるのはやっぱり有難いよなぁ、と。
設計士さんも工務店さんも、性格や予算で自分たちに合うところを比較的に手間やストレス無く選べるとあって、申し込み直前の頃にはもうフォルツァに頼むしかない!という気持ちで固まっていましたね(笑)
フォルツァがお役に立てたようで、何よりです!!
設計士の平田さんに決定した理由などはございましたか?良ければお聞かせください!
やっぱり、作品の空気感が自分たちのイメージに合っていたのが一番大きいのではないでしょうか。
あとは、年齢が近いので遠慮なく一緒にやっていけそうなイメージが湧いたためですかね。
設計事務所のホームページだけでなく、実際にお会いしてみないと分からない部分も沢山あるのでそこはやっぱりフォルツァさんに繋げていただけて良かったな、と感じています。

Photograph:Yousuke Harigane
結局は人間同士のやりとりになりますから、直接会ってみないと分からない部分もやはり重要ですよね。本当に、仰る通りだと思います。
では、ここで少し質問を変えて…
ズバリ、家づくりの中で「一番楽しかったな」と感じるシーンはどこでしたか?
楽しかったところですか!(笑)それならやっぱり、棟上げの時ですかね。
子供たちと一緒に餅まきをしたりと、中々貴重な体験なので思い出に残りました。
あとは楽しかったというよりは印象に残った瞬間になるのですが、今の土地にもともと立っていた古家が無くなって更地になった時かなぁ。
今の土地に決まった直後からも割としょっちゅう足を運んでいたので、そこにあった家が取り壊されて何も無くなったとき、「いよいよここからスタートだな」と、家づくりへの気持ちがまたグッと湧き上がりましたね。
あ!あとは、銀行でお金を払うとき!(笑)今まで見たこともないような金額が口座から引き落とされているのを見て、「あぁいよいよ始まってしまった、後戻りはできないぞ」と。(笑)
それはとっても印象に残りますね!(笑)
悲喜交々の3年間だったと思うのですが、
続いて逆に、「これはきつかったな」と思うシーンについてお聞かせ願えますか?
やはり、施主としてどこまで現場の事に立ち入っていいのか分からず困りました。
「何だか違う気がするな」「ここはおかしいかもしれないな」と思う部分に自分たちが気付いた時、それを現場で解決するのが何よりも大変でしたね。
設計事務所と工務店、双方のやり取りがどこまで綿密に行われているかもあまり分からない状況下で、不安な点や分からない点を現場で質問するのにすごく気疲れしました。揉め事になってしまうのも嫌だし、かといって話に聞いていたのと違うような家が出来てしまうのはもっと嫌だし…
今となっては、もっとその場でフォルツァさんに連絡を取っておけば良かったなとも思うんですけど、とにかく工期の間は色々な事が不安で仕方がありませんでしたね…。
現場に青木さんが来て、ようやく前に話が進んだなんて事も多々ありました。

Photograph:Yousuke Harigane
それは、我々がもっと積極的にフォローに入るべきでしたよね…。
お辛い気持ちの中で工期を過ごさせてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
家づくりには、思っているよりもずっと多くの人が関わるものです。
それらの人々をまとめて管理しなければならないからこそ、もっと細かいスパンで厳正に現場のチェックを入れていく必要があり、
その役割こそが我々フォルツァに求められる「責任」であると、今回のインタビューで改めて実感致しました。
貴重なお話を、本当にありがとうございました。
それでは最後となりますが、これから家づくりを考えている方へメッセージをお願いします!
設計士さんも工務店さんも、そしてハウスメーカーではなくわざわざ手間をかけてこういった形で家を建てた自分たちも、全員ある意味「くせ者」だと考えています。(笑)
だからこそ生まれる価値があるし、家づくりはそこまでこだわってやっと意味がある。
今回フォルツァさんのように、我々「くせ者」をまとめてくれる存在がいて良かったな、と今になって感じています。
現場にいないと分からない課題もたくさんありますから、困った時にはとにかくフォルツァさんへ連絡を!

Photograph:Yousuke Harigane
今回、インタビューの合間にもお子様たちが山で採ったどんぐりを沢山見せに来てくれました!
自然と楽しく触れ合うお子様たちのご様子から、素敵な土地選びと自然と一体化した家づくりに何年もの月日をかけて全身全霊を注がれたY様ご夫妻の努力の証を垣間見させて頂きました。
リビングの中心にはお祖母様が長年愛用されている立派な木製ベンチがしつらえられており、ゆったりとした時間の流れに私もホッと心癒されました。
そろそろ、新・Y様邸にとって2度目のクリスマスがやって参ります。
薪ストーブのそばで温かいお飲み物と一緒に、ご家族で素敵な時間をお過ごし頂けたらと思います♪
また何度でも足を運びたくなる、大変素敵なお家でした。
Y様ありがとうございました!