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はやる気持ちを抑えながら階段を降りると…
ピカピカの【ペレットストーブ】くんが、暖か~く迎えてくれました♪
この、ペレットストーブくん。
ファンヒーターのように「温風」をガーッと出すわけではございません。
電磁波による伝熱、つまり『輻射熱(ふくしゃねつ)』で
空間全体から体の芯までバランス良く温めてくれるのです♪
「電磁波?フクシャネツ?何だか難しいなぁ…。」と思った方、ご安心下さい。
筆者も、この説明ではピンと来ません。(笑)
簡単にいうと、『太陽』と同じような原理で空間全体をじんわりと暖めてくれるわけです☆
聞いているだけで、ポカポカと気持ちよくなってきませんか?(*´艸`)♪
お次は、1階の和室にお邪魔しました♪
これって、もしかして…?
「そうです!もともと使われていた板ガラスの柄がとても美しかったので、再利用しちゃいました♪」
す、素晴らしい…!!
今の時代、こんな装飾ガラスはめったにお目にかかれません。
板ガラスの製法そのものも今とは全く違うので、近くでよーく見てみるとわずかに波打っているのが分かります。
(お写真で伝えられないのが…残念…!!)
家の歴史や伝統の美しさがあらゆるところに散りばめられていて、
見学するのがとっても楽しいです(∩* ´ ω ` *∩)♪
【この縁側に面した廊下部分は、殆ど手を付けていないそう!】
インダストリアルな照明が上手くマッチし、空間のアクセントになっています☆
一から十まで作り変えるのではなく、変えなくていい部分はあえてそのままにすることで
大幅なコストダウンにも繋がりますよね!
わわっ!とっても可愛いステンドグラス…!!
これ実は、奥様がご自分で見つけてネットで注文されたとの事!
自分の『これが好き!』を上手く家づくりに反映できたときの満足感は、ひとしおですよね♪
お施主様の、その気持ちを大切にしたい!と、フォルツァスタッフである筆者も常々思います…!!
【「本物」の木目が美しい、アンティークな古タンス。】
照明もうまく雰囲気を合わせてありますね!
(う~ん、やっぱり可愛い~~(o-艸-o)♪♪)
細かいところでのさりげない一工夫が、日々の生活に彩りを与えてくれますね♪
【洗面脱衣所前の廊下にて♪】
植栽や渡り石も、”昔の面影”をそのままに。
お風呂上がりに腰掛け、ここで月でも眺めながらまったりと一杯やりたいな~♪(*´꒳`*)
いかがでしたでしょうか。
本当の意味での『古民家』とは、
ただ単に劣化した古い家屋を指す言葉ではありません。
【今回のリノベーションの際、柱にあえてそのまま残した『ほぞ継ぎ』の跡。】
ー釘を使うと、金属部の劣化や木部との摩擦により、どうしても劣化が早まります。
昔の大工さんは釘を使わず、こうした複雑な継ぎで、90度に接合する部材すら”一体化”させ、家を組み立てていました。
しかし、こうした継ぎや組手の技術を持つ職人さんはどんどん少なくなってきているのが現状。
日本が誇る高い建築技術や、当時この家を建ててくれた職人さんへのリスペクトを込め、あえてこの跡を残しました。
ここで一つ思うのですが、本当の意味での『古民家』とは、一体何でしょうか。
これは、筆者が今回の取材を通した上での感想なのですが…
本物の古民家とは、上質な革が幾年もの月日を経て丁寧に鞣されていくように
梁や柱などの家のパーツそれぞれが、家の形にしっくりと馴染み
気候・風土や、時代ごとの文化を
リアルな”味わい”として体現してくれる、まさにその土地の【生き証人】…
それこそが、『古民家』という言葉の本質なのかもしれません.☆.。.:*
こうした古民家の魅力を受け継ぎ、守り『次の世代』に繋ぐ古民家リノベーションは
サスティナブル社会が目指すべき、新たな暮らし方の指標となってくれるかもしれませんね♪
今後の日本建築に、ますます期待が高まります!
お施主様はじめ、
フォルツァ、建築家さん、工務店さん、その他大勢の方のご協力により見事成功した
今回の古民家再生プロジェクト。
『今まで守ってくれてありがとう、そしてこれからの100年もよろしくね!』
そんな気持ちで現場を後にしました。
各関係者のみなさま、本当にお疲れさまでした!!
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【設計・監理】
Kocochi Architect (西岡美紀 一級建築士事務所)
【施工】
株式会社 竹内工務店
【家づくりサポート】
フォルツァ株式会社
その他にも、たくさんの方々に支えられて
この家は完成いたしました。
おめでとうございます!!