5月半ば、コンペ説明会を行ったN様ご家族。
あれから約一か月後、フォルツァでN様邸の建築家コンペが開催されました。
一人目は、高田宏明アトリエの高田さん。
テーマは【自然とともに暮らす家】。
広々とした敷地の中央に計画された建物で、家族があつまるLDKに対して、兄弟3人のための個室が離れのようにあります。
居場所をゆるやかにつなぐのは回廊。建物の周囲をぐるりと囲むように作られています。
建物の中央には中庭も配置されており、高田さんのセンスが効いた豊かな住空間が描かれています。
そして二人目は、Kocochi空間の西岡美紀さん。
大屋根のかかった平屋を提案した西岡さん。
眺望や周辺環境を考えたとのことから、鳥が翼をひろげたような形になっています。
提案資料は丁寧に作りこまれており、西岡さんのこのプランに対する想いの強さを感じます。
生活動線についてもよく工夫されていて、熱心にN様ご家族に説明をされていた様子が印象的でした。
最後、三人目は、ろく設計室の平田さんです。
平田さんが提案するコンセプトは、【大家族のためのたくさんの居場所】。
家族間のプライバシーを守ることと、大家族ならではの一体感を形として表現することに取り組んだそうです。
建物は二階建てで、吹き抜けを介して、各スペースがほどよい距離感を保っているように感じました。
わぁ、いいな!と思ったのは、【ピットリビング】。中村好文さんの本でも見たことあります♪ とても寛げるらしいんです。
というわけで、午後1時半から始まった建築家三名の提案は、3時半に終了。今回もあっという間に終わってしまいました。
最初はたぶん緊張しておられたN様ご家族も、住宅模型が登場すると、わぁ~、すごい!と感嘆の声!
どれも、N様ご家族のために建築家がこれぞというものを考えて作っていただいたコンペ案。
だから、建て主さまも真剣に考えて検討していただきたいと思います。
選考結果のご連絡は、数週間後にいただくことになりました。